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財団法人日本美術刀剣保存協会の経営による日刀保たたらとは日刀保たたらの仕事の役割について
玉鋼が日本刀になるまでの過程未来へ伝えるたたら交流活動横田町とたたら製鉄が育む文化



 ■日刀保たたら精錬作業

 
 たたら吹き製鉄の最初の段階を"こもり"といいます。木炭を燃焼させ炉内の温度が上がると、"初種"と呼ぶ最初の砂鉄を装入します。炉内でつくられる"ヒ"と呼ばれる鉄塊の種をつくる重要な段階で、細心の注意をはらいます。

 


 装入された砂鉄が還元されると、砂鉄の不純物である"鉄滓"が、炉の底部中央に穿たれた湯口(中湯地)から流れでます。これを"初ノロ"といいます。初ノ口が流れると、中湯地を塞ぎ、炉低部両サイドに"4ツメ湯地"と呼ばれる湯口に替えます。

 炉内還元が最も盛んな段階を"上り"といいます。炉壁の土も還元媒体としての役割を担い、この炉壁を侵蝕しながらヒがどんどん成長していきます。また、これに伴い不純物である鉄滓も盛んに炉外へ排出されます。
 
 
 
 たたら操業の最終段階を"下り"といいます。日刀保たたらでは、約10tの砂鉄を装入し、約2.5tのヒができますので、約7.5tは鉄滓となって排出される計算です。最後の砂鉄が装入されしばらくすると、炉内にある木炭を燃焼させる"吹き下げ"を行い3昼夜のたたら操業が終わります。これを"一代"といいます。



  

 炉内で成長した"ヒ"の中から取れる良質な鋼部分を"玉鋼"といいます。約2.5tのケラから1t前後の玉鋼が得られ、炭素量約1.2%前後のものです。たたら吹き製鉄でのみ得られる玉鋼が、美しい刃文を描く世界に冠たる工芸品である「日本刀」の原材料となるのです。


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